ツタンカーメン王の黄金のマスク
エジプト第十八王朝末期の王、ツタンカーメン。背教者イクナートンの女婿であり、わずか十八歳の若さで没した彼のミイラは、その権力を示すにふさわしく五重の大棺に納められ、最後の棺は驚くことに二三五キログラムの純金製であった。一九二二年、カーナボン卿とカーターらが発見した墳墓、それである。当初、未盗掘での発見は珍しく、また棺の中におびただしい数の財宝が遺されていたことから世界中にセンセーションをもたらした。その遺品の合計は三五〇〇点以上。十一個の腕輪、十五個の指輪、六組の耳飾り、王の杖、王冠などすべて黄金で作られた煌びやかな財宝の他、真珠や瑠璃、玉髄といった宝石類も含まれていた。
作品データ
禿鷹の嘴は黒曜石、コブラは青金石、白目はリューサイト、眼・眉・黒目はソウダライトを使用 | 1325年 |
原型・金の厚板 | 復刻・ブロンズ純金三重張り |
高さ57cm | カイロ博物館原型所蔵 |
展示作品一覧
こちらで紹介している作品はルーブル彫刻美術館に展示されている作品の一部です。他にもたくさんの展示品がありますのでぜひ当館にてご覧下さい。