狩をするダイアナ
ローマの貞潔と狩猟の女神ダイアナ。ギリシアのアルテミスと比較された彼女は、兄のアポロンが太陽の神と見なされたように、月の女神としての顔を持っていた。その彼女は狩猟を司る神として森林原野に縁が深く、市の東南にあるアルバーノ連丘のネミ湖に近いアリキアに古い聖所があり、ネミの森の女神として広く崇敬を受けていた。また毎年8月13日には祭事が行われ、無数の婦人たちがローマから参詣に訪れたという。お産や幼児の発育安全の守護神でもあった彼女の温かさが滲み出るような作品である。
作品データ
ジャン・アントワーヌ・ウードン作 | 1790年 |
原型・ブロンズ | 復刻・ブロンズ |
高さ202cm | パリ・ルーブル美術館原型所蔵 |
展示作品一覧
こちらで紹介している作品はルーブル彫刻美術館に展示されている作品の一部です。他にもたくさんの展示品がありますのでぜひ当館にてご覧下さい。