ランパンの騎士頭部
紀元前480年にペルシア人がアテネを攻撃したとき、彼らはアクロポリスを破壊し、神殿に火を放った。焼かれ壊された彫刻の残骸を、アテネ人は戦没者と同様に埋葬した。その後、埋められた彫刻を考古学者が発見し、今日では数多くのギリシア・アルカイック時代の彫刻を見ることができる。その中にはこの作品のように稀に騎馬像も含まれており、英雄の姿を表している。髪と髭の豊かなパターンは近東の美術に特徴的で、多分小アジアにあったギリシアの植民地を経由してアテネに入ってきた様式である。彫刻の名称は、他の部分と離れ離れになったこの頭部を19世紀に購入したフランス外交官の名前に由来している。現在、頭部はパリのルーブル美術館にあり、他の断片はアテネのアクロポリス美術館の収蔵されている。
作品データ
アテネ・アクロポリス出土 | 紀元前550年頃 |
高さ27cm | パリ・ルーブル美術館原型所蔵 |
展示作品一覧
こちらで紹介している作品はルーブル彫刻美術館に展示されている作品の一部です。他にもたくさんの展示品がありますのでぜひ当館にてご覧下さい。