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ウィスキーのうんちく

ウィスキーの語源は、「命の水」という意味で、スコットランドやアイルランドでラテン語をゲール語に翻訳した uisce beatha(ウィシュケ・ベァハ)の「水」の部分uisce(ウィシュケ)が訛って「ウィスキー」と呼ばれるようになりました。


ウイスキーは中世ヨーロッパでさまざまな実験をする過程で偶然作り出されたとされています。その誕生から18世紀後半まで、実はウイスキーは蒸留酒なので、無色透明でこれといった香りもないアルコール飲料だったのです。それが変わったのが18世紀のスコットランドです。1707年にスコットランドはイングランドに併合されます。そして、財政難に苦しんでいたイングランドは、スコットランドで盛んに作られていたウイスキーの増税を決定します。それまでの15倍という強烈な増税でした。当然、スコットランドでウイスキーを作っていた人びとは怒りました。イングランド政府に対する反感はこれでもかというほど高まりました。そんな税金は払ってられないということで、人目のつかない山奥でウイスキーの密造を始めました。

山の中なのでウイスキーを蒸留するための燃料にはピート(泥炭)を使い、できたウイスキーをシェリー酒の空樽に詰めて隠すようになったのですが、こうしてひっそりと密造したウイスキーの樽を町に運んで開けてみると、誰もがビックリ。無色透明、香りなしだったウイスキーに、樽の色と香り、そしてピートの風味が移ったことで、現在のような琥珀色であの芳醇な香りがする液体に変化していたのです。

今では、琥珀色のウィスキーが当たり前になっていますが、香りも色も偶然が起こした産物だったんですね!

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