ベルヴェデーレのアポロン
近代文学にも太陽の代名詞のようにその名が使われている、ギリシア神話の男神アポロン。光明の神として、また芸術擁護の神として、民に学問や芸術的霊感を授けていた。 また医療施設もアポロンのもので、有名な医者の神アスクレーピオス(ローマではアエスクラーピウス)は彼の息子にあたり、さらに西洋医学の祖、医聖ヒッポクラテスはその子孫でもある。 作者レオシャレスはそんな彼の高潔な志を感じさせる深遠な眼差しと逞しい肢体に、知性と美しさを備えた男神の姿を緻密に具現化させたのである。
紀元前330年頃 高さ231㎝ ヴァティカン宮殿原型所蔵
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